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脂肪吸引をうけるなら休みはどのくらい必要?

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脂肪吸引をうけることになったら、どのくらいの休みを取ればいいと思いますか?必要な休み日数は、手術を受ける部分や仕事内容、うける人のライフスタイルによって違いがあります。

 

そこで今回は、脂肪吸引をうける部位別の必要な休み日数を説明します。手術計画を立てる時の参考にしてください。

 

部位別の脂肪吸引後に必要な休み日数

ここでは、脂肪吸引をうける部分の一般的な術後経過と仕事内容を考慮した必要な休み日数を説明していきます。

手術後1,2週間は脂肪を取った部分にむくみや腫れがでます。顔は体と違って服で全体を隠すことができません。そのため、はじめの1,2週間はメイクでカバーをしてもとても気になる期間と考えておく必要があります。

 

大きめのマスクをすれば隠すことができますが、そのためにはずっとマスクをしていられる環境が必要です。手術後の痛みは大したことがないことがほとんどで、飲み薬の痛みどめだけで十分対処可能と考えて大丈夫です。

 

在宅勤務や手術をうけることをカミングアウトしている人以外は、できれば10日から2週間の休みを取ったほうが安心といえます。

 

長期間の休みがとれない場合はマスクで隠す、メイクをいつもより工夫するなどで対処するしかありませんが、それでも手術日を含めて3,4日間の休みは必要といえます。

 

二の腕

二の腕の脂肪吸引後は、二の腕部分に腫れや青あざが1,2週間出ることが多く、むくみ成分が重力によって手の甲にまでおりてきて腕全体にむくみが出ることもあります。

 

痛みはうでを動かす動作のときに多少ありますが、飲み薬の痛みどめで対処可能なレベルといえます。

 

長袖の服を着ていれば外見上は不自然ではありませんが、手の甲までむくみが出ると細かい作業はいつもよりやりにくいでしょうから、手作業を行う業務に従事している方は1週間は休みを取ったほうがいいと思います。

 

一般事務の方は手術日をふくめて3,4日間の休みをとっておいて、予想していたより楽だった場合は休みを短縮して仕事復帰するのはいかがでしょうか。

 

なお、腕がでるドレスを着る機会がある人や重い荷物を運ぶ仕事についている方は2週間の休みが必要です。手術後に安静に過ごす必要はないので腕を動かすことは問題ありません。しかし、むくみや痛みがあるといつもより腕を動かしにくいでしょうし、二の腕に青あざがあると腕がでるドレスは着れないからです。

 

背中

背中の脂肪吸引は脂肪吸引の中でも特に術後が楽な部分ですので休みを取る必要はありません。

 

ただし、ドレスなどの背中が露出する服を着る機会があるなら、2週間以上前に脂肪吸引をうけておくことをおすすめします。

 

お腹やウエスト(腰)

お腹ウエストの脂肪吸引後は、患部に1,2週間は腫れや内出血、痛みがあらわれます。痛みの程度は個人差もありますが寝返りをすると痛む、じっとしていればそれほど痛くはないけれど、急に立ち上がるなどの動作をすると痛いので、痛み止めを飲んで痛みのコントロールをすることになります。

 

痛みに敏感な方はクリニックから多めに痛み止めを処方してもらうようにしましょう。

 

脂肪吸引後1ヶ月もすると細さを実感できますが、患部を触ってみると硬さや凹凸があるのがふつうです。硬さや凹凸は3~6か月で徐々に治っていくので心配ありません。

 

手術後1ヶ月で治療効果を実感できますが、見た目は完成状態にはなっていないので水着になったりするのは早くても3か月以上たってからということになります。

 

事務職の方は長期休みを取る必要はありませんが、手術後2,3日目までは患部の圧迫を外さずシャワー不可としているクリニックも多く、手術日を含めて3,4日間の休みが取れる時に手術日を計画するのがいいでしょう。営業など、外回りが多い職種の方は1週間の休みがあったほうが安心です。

 

太もも

太ももは脂肪吸引の中でいちばんダウンタイムがつらい部分です。歩くことだけでなく、座っている状態から立ち上がる、ベッドから起き上がる、寝返りをうつなど、日常動作のほとんどがはじめのうちは苦痛に感じるはずです。

 

痛みは飲み薬である程度おさえられるとはいえ、痛み止めを使わないとつらいのが1週間は続きますから無理なく過ごせるよう、手術日の計画を立ててください。

 

脂肪吸引をうけて1,2週間は患部に腫れや内出血、痛みが出ますが、ベッド上で安静にする必要はなく、むしろ可能な範囲で動いたほうがむくみが早くとれるので治りは早くなります。

 

痛みに強い方なら手術日を含めて3,4日の休みのあとに仕事復帰している方が多い印象です。痛みに敏感な方や心配性のかたは1週間の休みがあるとより安心といえるでしょう。

 

外を歩く機会が多い仕事や介護職などの体力を使う業務、ハイヒールを履いて行う仕事の場合は1週間の休みでは少し足りないと言えます。出勤してはダメということはありませんが、1週間の休みでは体力的にかなりしんどいでしょう。実際には、10日間くらいは休みがあったほうがいいのではないかと思います。

 

太ももの脂肪吸引をうけて1ヶ月後には足の細さを実感できますが、術後は一時的に太ももに色素沈着が生じることもあります。色素沈着が治るのに3~6か月くらいはかかりますので、その期間は素足が見える服装や水着になるのは抵抗があると思います。足を出せるのは早くても脂肪吸引後3か月以降と考えて手術をうけるタイミングを検討するようにしてください。

 

お尻

お尻の脂肪吸引は脂肪吸引のなかでは術後が楽な部分のひとつといえます。硬い椅子に座る、便座に腰掛けるときに少し痛みを感じる程度で、それ以外はそれほど不自由を感じることはありません。したがって、特に休みを取る必要はありません。

 

ふくらはぎ

ふくらはぎの脂肪吸引後、1,2週間は患部にむくみや内出血、痛みが出ます。痛みに関しては痛み止めの飲み薬で十分対処可能なレベルで、歩けないほど痛いということはありませんが、階段の上り下りの時はいつもよりつらく感じるかもしれません。そして術後2週間はかかとの高い靴は履かないほうが楽に過ごせます。

 

術後は安静にするよりもよく動いたほうがむくみが早くなくなるので楽になります。手術後2,3日目までは患部の圧迫をそのままで過ごすように術後指導するクリニックが多いためシャワー不可となります。

 

そう考えると手術日を含めて3,4日間の休みが取れる時に手術日を計画するのがいいでしょう。営業など、外回りが多い職種の方は1週間の休みがあったほうが安心です。

 

脂肪吸引で必要な休み日数まとめ

部位別の術後経過と必要な休み日数について説明させていただきましたが、好きなだけ休みを取得できる環境にある方は実際にはほとんどおられません。みなさん、しんどいながらもなんとか頑張って社会生活を送っているのが現状です。

 

そういう事情があり、脂肪吸引の体験談ブログを見ると術後がつらいと書かれている記事を見かけることがあるのではないかと思います。

 

脂肪吸引は1回手術をうけると2回目は必要のない治療です。つまり、治療効果は一生ものです。病気の治療ではないので急いで受ける必要はありませんし、術後も安心して過ごすためにはスケジュールに余裕をもつことで精神的にも余裕をもてるようになります。

 

言うまでもなく、広範囲の脂肪吸引をうけるとその分、必要な休み日数も長く必要になりますし、体格が大きいひとや脂肪量が多い人は体への負担も大きくなりますので、この記事を参考にした上でカウンセリング時に担当医に必要な休み日数のことも教えてもらうようにしてください。

 

脂肪吸引のダウンタイムを術後1か月までの時期別にモニター患者さんの写真を用いて説明した記事があります。よかったらこちらもお読みになってみてください。

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