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【脂肪吸引の手術ってどうやるの?】④皮膚切開とWET法

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 特集【脂肪吸引の手術ってどうやるの?】の第4回、今回は皮膚切開とWET法について説明します。

  1. 血液検査
  2. 手術前のマーキング
  3. 麻酔
  4. 皮膚切開とWET法
  5. 脂肪を吸引する
  6. 圧迫する

脂肪吸引の手術では最初に、脂肪吸引をするための器具(吸引カニューレ)を挿入する部分に皮膚切開をおこないます。

 

皮膚を切開する場所は傷跡が治った時に目立ちにくいところをえらびます。傷口の大きさは1㎝弱です。画像は太ももの脂肪吸引を行うために足のつけね近くに皮膚切開予定線のしるしをつけたところです。

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皮膚を押すとしるしは隠れて見えなくなっています。このように、皮膚のしわがある部分や治った時に目立たなくなるところを切開場所として選びます。

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僕が脂肪吸引の手術を行うときの切開場所は以下の通りです。参考になさってください。(切開場所は医師によって違うのでカウンセリングの時に担当医から説明をうけてください)

  • 頬 耳たぶの後ろ

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  • あごの下 あごと首の境界部分
  • 背中 肩甲骨の下のあたり
  • 二の腕 ひじのしわの多い部分

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  • お腹 ビキニライン近く、へその内側

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  • 腰(ウエスト)

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  • 太もも前面 足のつけ根のちかく

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  • 太もも後面 太ももとお尻の境界部分

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  • ふくらはぎ ひざの裏、足首のしわ

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 皮膚を切開したあとは、脂肪吸引を行う部分にチューメセント液とよばれる、局所麻酔薬や血管収縮剤などを生理食塩水に溶かして作った溶液を注入していきます。

 

これをWET法(ウエット法)もしくはチューメセント法とよびます。画像は太ももにチューメセント液を注入しているところです。

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チューメセント法(WET法)を行う理由はチューメセント液を脂肪層にしみこませることで脂肪がふやけた状態になり、脂肪吸引がやりやすくなるからです。

 

手術がやりやすくなるだけでなく、チューメセント液に含まれている血管収縮剤のおかげで手術中の出血をおさえることができ、体への負担も小さくすることができます。

 

チューメセント液を脂肪層に注入し終わると、脂肪吸引ができる状態が整ったことになります。この次の作業はいよいよ脂肪吸引です。

 

以上、特集【脂肪吸引の手術ってどうやるの?】第4回をお届けしました。次回は『脂肪を吸引する』について説明します。

 

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