美容外科クリニックではたらく医師のブログ

現役美容外科医のお仕事と日常生活

二重まぶたの左右差は手術で完全に治せる?

左右の二重まぶたの形や幅の違い、つまり左右差を治して左右対称の目にしたいと希望している人もおられるのではないでしょうか。

 

手術によって左右差を改善させることは可能ですが、完全な左右対称にはできないことが多いといえます。

 

そこで今回は、二重まぶたに左右差ができる原因を説明し、治療効果の限界をご理解いただくために左右差を治す手術を受けた患者さんの画像を紹介させていただきます。

 

まずは完全対称な二重まぶたの人はほとんど実在しないことを知ってもらいたいので、職業モデルさんの写真を用いて説明していきます。

 

左右で幅が違う(向かって右のほうが広い)タイプ

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左右の目の見開き度合いが違うタイプ

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片側(向かって左)は平行型、片側(向かって右)は末広型と左右の形が違うタイプ

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見るときのクセが原因で左右差があるように見えるタイプ

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 このように、モデルを職業としている人でさえ、よく見てみると左右差があることが多いのです。しかし、左右差があるからといって不自然な感じはありません。

 

二重まぶたの左右差ができる原因には以下の要因が考えられます。

  • 皮膚の厚みに左右差がある
  • 皮膚の弾力性に左右差がある
  • まぶたの脂肪のつき具合に左右差がある
  • 目を開けるときに使う筋肉の力に左右差がある
  • 見るときのクセに左右差がある
  • (目の周りの骨格に左右差がある)

左右差を手術で治す場合、元々の左右差の程度が大きければ今より改善させることは可能ですが、完全に左右対称にできるかというと実際にはできないことが多いといえます。

 

ではここで、僕が担当させてもらった患者さんの画像をご覧いただきます。左右差を気にして右目(むかって左)の治療を希望してお越しになりました。

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片側(右側)の2点どめによる埋没法(3万円、税別)を提案し、手術後1か月の状態がこちらです。

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これを見ると、手術前にくらべると左右差が改善していることがわかります。患者さんご自身も満足してくださっています。しかしよく見ると完全に対称な二重まぶたではありません。

 

このくらいの効果で満足していただける方は手術が向いていると言えるのですが、この画像を見て『全く改善されていない』と感じた方は治療をうけても失敗されたと感じてしまう可能性が高く、治療はむいていない(手術は受けないほうがいい)といえます。

 

もちろん、僕たち美容外科医は左右差がなくなるようにデザインをして手術を行っているのですが、それでも完全な対称性を実現するのは非常にむずかしいのです。

 

手術で完璧な左右対称の二重まぶたにできない理由は、左右差の要因を手術だけで解消することができないからです。

 

具体的に言いますと、

  • 皮膚の厚みは手術ではコントロールできない
  • 見るときのクセは手術で治せない
  • 二重瞼の手術をしても骨格は変えられない

以上から、手術だけで左右差を完全になくすことはできないのです。

 

まぶたの脂肪のつき具合の左右差を整えることや、まぶたの皮膚のたるみ具合の左右差を整えることは切開法をおこなえば調整可能ですので、埋没法より切開法のほうが左右差の調整力は高いといえます。

 

埋没法の場合はまぶたの皮膚に糸を固定して二重瞼のラインのクセ付けをする手術ですから、どうしても治療効果には限界が出てきます。

 

上述の患者さんのように、多くのケースは埋没法のみで左右差が気にならないくらいに治すことができるのですが、強いこだわりがあって自分にしかわからない左右差を治したいという場合は希望通りの結果を得ることはむずかしいことが多いといえます。

 

少数派ではありますが、完璧な左右対称の二重まぶたを求めるあまり、たくさんクリニック巡りをして再手術を繰り返し受けて、それでも理想の目が手に入らないと苦しんでいる人もおられます。

 

左右差を治す治療を検討されている方は手術の効果には限界もあることをご理解いただければと思います。カウンセリングではシミュレーションを行って手術でどのくらいまで治せるかを見ていただくことが可能です。

 

したがって、カウンセリングをうけると治療可能かどうかを知っていただくことができますので、まずはカウンセリングを受けてみてください。