今回は二重まぶた埋没法をモニターとして受けてくれた患者さんを紹介させていただきます。
こちらが手術前の状態です。患者さんは10年来、アイプチを使ってこられました。自然な二重まぶたを希望して今回、手術を受けてくださることになりました。
写真を見ますと、左目(向かって右側)が右目(向かって左側)より小さく見えています。眉毛の高さの位置も右目(むかって左側)のほうが高い位置にあるため、左右差が出ている状態です。
左右差の要因は、左目(むかって右側)の目を開けるときに使う筋肉の力が反対側より弱いからで、そのため目の見開き度合いに左右差がでています。
この状態を根本的に治すには眼瞼下垂(がんけんかすい)の手術を行うのがいいのですが、患者さんは眼瞼下垂の手術までは希望されておらず、埋没法をうけて自然な二重まぶたになることが希望でしたので、左右差が残ることをご理解いただいたうえで4点固定による埋没法を行うことになりました。
そして、こちらが二重まぶた埋没法の手術後1か月の状態です。結果にご満足いただけて僕もうれしいです。
二重まぶたの幅に左右差がありますが、手術前から埋没法では対処できない左右差であったことは患者さんはご理解くださっていましたし、左右差があるといってもおかしい感じの左右差ではありません。
今回のケースでいえば、医学的には10年来のアイプチ生活から解放されるためには埋没法より切開法がよく、眼瞼挙筋(がんけんきょきん)の左右差を少しでも修正するために切開法より眼瞼下垂の 手術を行うべきだったといえます。
しかし、患者さんの希望は糸でとめる方法(埋没法)であり、手術前から左右差は特に気にされていなかったのですから、上まぶたの筋肉の調整を行う眼瞼下垂の手術をやったほうがいいと考えるのは医師の押し付けでしかありません。
美容医療は病気の治療ではないので、治療法の選択には患者さんの希望が最優先されます。切りたくないと考えている人に切る手術は向きませんし、最上級の治療効果を求めている人にプチ整形は向きません。
ただし、ダウンタイムが軽くて、治療効果が最高級で、それでいて治療費が激安というものは残念ながら存在しないので、自分がどのような治療を一番重視するかで治療の方向性が決まると言えます。
そして治療の方向性を決めるのがカウンセリングということになります。カウンセリングでは患者さんの希望を聞かせてもらってから状態の診察と治療法の提案、術後経過やリスクの説明をさせていただきます。
その時に心配なことがあれば、どんなことでも聞いてもらってもらって構いませんので、遠慮なく質問をしてください。
タウン形成外科クリニックで4点止めの埋没法を受ける場合の費用は12~16万円(税別)です。
埋没法をうけたあと、腫れやむくみが1週間くらい出て1か月後には完全に完成の状態になります。リスクは元に戻ることがあることです。
カウンセリングは無料です。僕が行っているカウンセリングはクリニックからのセールストークを患者さんに聞いてもらう場と考えていません。交通費をかけて行っても行く価値があったと患者さんに感じてもらえる内容をこころがけています。
予約制にもかかわらず、時にはお待たせしてしまうこともあるかもしれませんが、そのかわり、時間が押しているからと適当な対応はせず、どの患者さんにもきちんと対応させていただきますので、もし待ち時間が発生した場合でもご容赦いただければと思います。
カウンセリング予約もネットから可能です。お待ちしております。