美容外科クリニックではたらく医師のブログ

現役美容外科医のお仕事と日常生活

【医師が語る】脂肪吸引希望の患者さんに全然違う手術をしたエピソード

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 今回は、脂肪吸引を希望して治療をうけにきてくれた患者さんに脂肪吸引ではない他の治療をしたエピソードの紹介をさせていただきます。

 

その患者さんは40代前半の女性で、二重あごを気にされていました。そして二重あごを治すなら、同時に頬の余分な“お肉”を脂肪吸引でとってもらえば小顔になれると考えたそうです。ネットで見た脂肪吸引の症例写真で、ほほとあご下の脂肪吸引を受けてスッキリ小顔になった人を見たことがあり、自分も頬とあご下の脂肪吸引を受ければいいと患者さんは思ったということでした。

 

こちらが手術前の状態です。患者さんが気にしているとおり、頬は少しぽっちゃりしており、二重あごが気になるというのも理解できます。

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 実際に診察してみると、ほほのぽっちゃりも二重あごも、その原因は余分な脂肪ではなくたるみであるとわかりました。そこで僕からは、脂肪吸引を受けても患者さんが期待している小顔効果は得られないこと、期待している効果を得るにはフェイスリフトを行う必要があることを説明しました。

 

顔の脂肪吸引が向いているのは皮膚に弾力があって脂肪が多い人で、皮膚がやわらかい人や現時点でたるみのある人、脂肪を取るとたるみが出そうな人の場合は脂肪吸引をすると余計に悪化して老けて見えるのでやるべきではないことも話しました。

 

患者さんは脂肪吸引を受ければなんとかなると思ってクリニックに来たのに、いきなりフェイスリフトを提案されてびっくりされていました。“フェイスリフトはもっと年配の人のための治療で今のじぶんにはまだまだ必要ない”と思っていたのにショックだったとのこと。

 

僕からは、フェイスリフトは年配の方にも効果がある治療だけど、20代の方でも手術効果が期待できると判断すればおすすめして受けてもらったことがあるし、フェイスラインをスッキリさせて二重あごを改善するならフェイスリフトをやるしかないと患者さんに説明し、ご理解いただくことができました。

 

そして、当初の患者さんの希望だった脂肪吸引ではなくフェイスリフトを担当させてもらうことになり、手術から2か月経過した状態がこちらです。だぶついて見えていたフェイスラインははっきり見えるようになり、二重あご状態ではなくなって小顔効果も得られています。

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 それぞれの画像を並べて見てみましょう。左が手術前、右が手術後です。

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 どうでしょうか?二重あごは改善し、余分な頬の“お肉”もなくなったのがわかると思います。行ったのはフェイスリフトのみで、脂肪吸引はまったくしていません。頬とあご下がスッキリしただけでなく、小顔に見えるようになりましたし、若返り効果もしっかり出ています。患者さんも大変満足してくださいました。

 

今回の患者さんのように、前もって自分で調べておいた治療をうけようとクリニックに行ったのに、医師の診察をうけた結果、治療計画が大きく変わってしまうというケースがあります。

 

僕たち美容外科医はたくさんのケースを見てきていますから、患者さんが求めている効果を引き出せる治療法を提案するのですが、想定外の治療を提案された患者さんは医師の意見をすぐには受け入れられないと思います。

 

そういう時は手術を申し込まず、いったん持ち帰って検討したり、他のクリニックの医師のセカンドオピニオンを受けるのが良いでしょう。冷静になってもういちど考えてみて、じぶんが納得できてから治療を申し込むようにしてください。

 

クリニックによって治療費用は違いますが、僕が勤務しているタウン形成外科クリニックで頬とあごの下の脂肪吸引をうけると30万円(税別)、フェイスリフトは182万円(税別)です。値段だけを脂肪吸引とくらべると、フェイスリフトは高いですね~。

 

でも、この患者さんにもし脂肪吸引をしていたら、きっと満足してもらなかったでしょうし、満足できないだけでなくたるみが余計にひどく見えるようになって脂肪吸引をうけたことを後悔しただろうと思います。

 

じぶんにどういう治療が向いているかを知るために、気軽に医師のカウンセリングをうけてみてください。何人かの医師の意見を聞くことで知識もつきますし、医師との相性もわかってきます。僕のカウンセリングを希望してくださる場合はタウン形成外科クリニックまでご予約をお願いいたします。

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